


2025.04.03
老健ってどんな施設?老人ホームとの違いや入所の流れをわかりやすく解説!
こんにちは、快適住まいの案内人の伊藤です。
日々いろんなご相談を受けていると、「老健って老人ホームとは違うんですか?」「入れる条件ってあるんですか?」という声をよく耳にします。
正直、介護の世界って言葉も制度もややこしくて、混乱しちゃいますよね。
今回はそんな「老健(介護老人保健施設)」について、できるだけわかりやすくお伝えします!
老健とは?簡単に言うと「リハビリつきの中間施設」
正式には「介護老人保健施設」と言いますが、現場では略して「老健」と呼ばれています。
ざっくり言うと、病院と自宅の間をつなぐ中間施設です。
たとえば、入院してある程度回復したけど、まだ自宅には戻れない…
そんなときに、医療やリハビリを受けながら生活できるのが老健です。
老健の目的は“在宅復帰”
老健の最大の特徴は「在宅復帰」をゴールにしているところ。
だから、入所は基本的に“期間限定”です。だいたい3〜6ヶ月くらいのイメージですね。
医師や看護師がいて、必要な医療が受けられますし、
理学療法士さんや作業療法士さんが日々リハビリをしてくれます。
“身体を戻すための施設”という感じです。
老健に入るには?入所条件
老健は介護保険を使って利用する施設なので、「要介護1以上」の認定を受けていることが条件です。
あと、よく勘違いされるんですが、
「特養(特別養護老人ホーム)」みたいに終身で暮らす場所ではありません。
あくまで“次のステップまでの準備期間”という位置づけです。
でもその準備がすごく大事なんですよね。
老健と他の施設との違いは?一覧にしてみました!
施設名 | 目的 | 医療体制 | 入所期間 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
老健 | 在宅復帰支援 | ◯(医師常駐) | 数ヶ月 | リハビリ重視 |
特養 | 長期入所 | △(簡単な医療) | 原則終身 | 要介護3以上 |
有料老人ホーム | 生活支援 | △(提携医など) | 自由 | サービスは施設次第 |
サ高住 | 自立支援 | △(訪問系) | 自由 | 自由度は高いがサポート少なめ |
老健が向いているのはこんな人
- 入院後、自宅に戻るまでの「リハビリ期間」が欲しい方
- 家族が介護疲れしていて、しばらく安心して預けたい方
- 医療と介護、両方のサポートが必要な方
実際、僕がサポートしたご家族でも、
「もう少し体力戻してから自宅に帰らせてあげたい」という希望から老健を選ばれることが多いです。
入所までの流れはこんな感じです
- 相談(ケアマネさん、または僕たちのような紹介業者)
- 施設見学・申し込み
- 書類提出(診療情報提供書など)
- 入所判定(施設側との面談もあります)
- 入所決定&準備!
施設によっては、空きが出るのを待つこともあるので、少し早めに動いておくのがおすすめです。
老健の費用は?
月々の費用は、だいたい7万〜15万円前後が目安です(介護度や収入によって変わります)。
費用の中には、医療、介護、リハビリ、食事が含まれていることが多くて、
「このサポートでこの金額なら、むしろリーズナブルですね」と言われることもよくあります。
快適住まいの案内人からのひとこと
老健は「一時的な場所」とはいえ、その先の行き先も大事なんですよね。
僕たちは、老健への入所だけじゃなく、
「その後、どうしたらいいか」まで一緒に考えることを大切にしています。
介護は1回限りじゃありません。
人生の中で大きな分岐点になるからこそ、安心して頼れる存在でありたい。
そんな想いで、日々ご相談をお受けしています。
まとめ:老健は“ゴール”じゃない。“次への一歩”を支える場所
- 老健は医療・介護・リハビリを受けながら過ごす「中間施設」
- ゴールは“在宅復帰”や“次の生活への移行”
- 入所前後のサポートがとても重要!
もし「うちの親、老健ってどうなんだろう?」と思ったら、
ぜひ気軽にご相談くださいね。一緒に考えていきましょう!